廃材でセルフビルド!!限りなく「タダ」を貫いて廃材で新居建設を目論んでいます。
自分で住む家は自分で作る。2017年春から建設予定。
今回は秋の味覚。柿を使った柿渋作りに取り組みましたのでその様子をレポートします!
結果から言うと市販されている柿渋とは違い薄い柿渋になってしまいました。失敗?!
廃材でセルフビルド「柿渋で防腐剤づくり」
柿渋の効果とは?
一度は口にした事があるであろう渋柿(しぶがき)。
この「渋み」は柿に含まれている「タンニン」という成分が水溶性で口の中で溶ける事で
渋く感じます。食べる時には軽減したいこの渋みですがこのタンニンがとっても凄い!
摂取する事で健康や美容効果がありますが今回はその渋柿(しぶがき)を
柿渋(かきしぶ)にして、建築木材の為の防腐・防虫・防水効果を利用します。
柿渋の作り方
1、「夏の青いうちの柿をもぐ。」夏の青い柿とはこんな状態です。
品種にもよりますが、いつも食べている柿より小さくて細長いです。
2、「ヘタや軸を取って、ある程度の大きさに砕く。」今回はケース1箱分を作りました。
9月だったので少し黄みがかったのも混ざっています。因みに柿の葉は乾燥させると
柿の葉茶になり、美容&健康にも良いですよ◎
3、「更にすりつぶして、布などで濾過し、果汁部分だけを絞り取る。」
4、「蓋の付いた容器に入れ、温度差の少ない冷暗所で発酵させる」
5、「約1週間後くらいに上澄みにカビが出来るので取り除く」
6、「更に1年以上暗所に放置して発酵さる」
7、上手くいけば市販されている様な黒い柿渋液が完成☆
行程は単純な様にも思えますが、柿渋作りが大変とされるのは採れる量にあります。
青い渋柿は食べごろの柿とは違って水分が少ないので、果汁を搾り採るのに苦労します。
今回、失敗?と、なったのは3の途中、すり潰した状態の時に水を入れてから約3週間
発酵させた後に、濾過したので薄くなっています。
薄めているので量も採れている様に見えますが、単純に柿の果汁だけを濾過する方法だと
もっと抽出量は少ないです。
(濾過する前と、抽出した柿渋液の写真。
実際に年数が経ってみないと市販のと比べてどの位色が薄くなるのかわかりませんが。)
しかしながら調べてみると昔の家庭では
この方法で柿渋を抽出していた様です。市販の物と比べると薄いので使用する際には
塗り重ねる回数が多くなりますが、保存の際に凝固しにくいというメリットもあります。
柿渋作りのポイント
1、柿を採ったその日のうちに作る
2、使用する道具や衣服は柿渋が1度付くと洗っても染色されてしまう可能性があるので
専用のもの、もしくは色がついても良いものを使う
3、保存する容器は鉄のものを避ける事。(別の成分に変わってしまうため)
4、使用する水は水道水ではなく、塩素の入っていない水を使う
(水道水も汲み取って1日置いておけばカルキ抜きできます。)
柿渋作りまとめ
想像以上に根気のいる作業ではありますが、秋の収穫前に間引いた柿をたった
1日の作業で別の物に活用させられるというのは昔ながらの日本人の知恵を感じます。
発酵に時間がかかりますが、毎年つくって年代別の柿渋液が作れたら楽しいですね♪
来年は薄めないで柿渋作りにチャレンジしてみたいと思います!