自給自足生活を目指して取り組み始めると、周囲にそれを実践している人が少ない故に
孤独との戦いや忍耐、努力が大切になってきます。
そんな時に、心の支えになってくれるのが実践している人が綴っている本の存在です。
今回はHow toもの以外に最近読んだ3冊の本を、ご紹介したいと思います。
【おすすめ本】自給自足的生活を始めたい人にオススメの3冊の本
ぼくはお金を使わずに生きることにした/マーク・ボイル
個人的総合評価:★★★★★
オススメ度:★★★☆☆
面白さ:★★☆☆☆
参考程度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★☆
この本との出逢いはたまたま旦那さんが持っていたからでした。
最初の印象は「なんだ?!この裸の男は?!ホームレス??」という割とネガティブな感情でした。
ただ、読み出したらこの本と著者に対する感情が一変し、最終的には著者を尊敬すると同時に日本でこの取り組みの一部でも実現できたらいいなと考える様になりました。
この本はイギリスのブリストルで、1年間お金を使わずに生活した人のお話です。
あなたは想像出来るでしょうか。お金なしで1年もの間生活する事を。
なんとなく、実家に帰れば実現しそうな気もしますがそういう事でもなくて
マークさんの思想はお金を使わない事で世の中に本当の価値と人との繋がりを見い出し、
社会や環境から生ずる問題を「持続可能性のある生活」を体現する事で解決できないかと考えた事がきっかけの様です。
これは、お金を使う社会に対するストライキとも言い換える事が出来ると思いました。
この本に対する個人的な評価は満点の「5つ星」ですが、その他の星の数が少ないのは
私にはまさに欲しい情報でぴったり!!でしたが、
一般的には好き嫌いが別れる考え方だなと思ったからです。
このお話は実際に海外で行われた事ではあるものの
日本では人の価値観や法的な意味合いで実現が難しそうとも思える部分があります。
それでも、タダでいかに楽しむか!というのは結構夢があって例えば物々交換を通して
お互いが金銭的なやりとり以上にその行為に価値を見い出した結果
お金では買えない、もしくはその金額以上の価値を受け取るストーリーはとても面白いです。
我慢する訳でなく心からこの金なし生活を楽しんでいる姿は
努力の先に見える可能性の部分で精神的にも勇気がもらえる内容です。
特に自給自足生活を始めようと思ったら近くに仲間もいなければ
その苦労を分かち合える友達も少ないので、もっと努力している人が世界にはいると思うと
自分もまだまだだな〜とその小ささを実感するので辛い時に繰り返し読み返したい1冊です。
Amazonでの購入はこちらホームレス農園/小島希世子
個人的総合評価:★★★☆☆
オススメ度:★★★☆☆
面白さ:★★★☆☆
参考程度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★
農業や自給自足生活を将来的にどうやってマネタイズしていくのかについて考えていた時に、こちらの本「ホームレス農園/小島希世子」に出会いました。
金なしの次は、ホームレスかよ!と思ったかもしれませんが、これはこの女性がホームレスな訳ではなくて、ホームレスの方と年々減少傾向だった農業界の人手を結びつけた女性起業家のお話です。
この小島さんの行動力と決断時やエネルギーの源となっている考え方に勇気をもらう1冊です。
内容は体験記や考察が多く、読みやすい文章量でした。
農業や起業を始めようと考えている人やリーダータイプの方には特にオススメです。
農業は基本的に一人で黙々と作業を続ける、職人的な働き方が多い気がしているのですが
多くの人を巻き込んで革命を起こす姿は現代のジャンヌダルクの様で格好良く憧れます。
個人的には割と性格が似ているなーと共感する事が多かったのですが
大きく小島さんと違うのは私の場合繋がる人を選んでいるという点や
誰よりも自分や家族という身近な人たちの幸せが第一と考えている点だと思いました(笑)
将来的には野菜の一部でも自給出来る人を増やしたいと考えているのでリーダーシップや
人との繋がり方に関してとても参考になる1冊でした。
Amazonでの購入はこちらタネが危ない/野口勲
オススメ度:★★★★☆
面白さ:★★★☆☆
参考程度:★★★★★
読みやすさ:★★☆☆☆
この本を読んでまるで自分のルーツを辿っているようでした。
私もブラックジャックから始まり手塚治虫さんが好きで、現在の自給自足を目指す生活に至っています。
この本は元手塚治虫さんの担当編集者であった野口さんご自身がタネ屋になるまでのルーツから始まって、今度は人類の起源の話になりタネの話になる内容です。
農を始めるにあたって、これから先何を守っていくべきかについてきちんと書かれているので
例え家庭菜園レベルでも野菜づくりを始めたいと思った全ての人に読んで欲しい本です。
難しい話も多いので今後何度も読み返す必要があると感じていますが、
この本は哲学書の様なもので読むタイミングによって響く内容が変化する様にも思えます。
何を始めるにも軸がしっかりしていないと欲や人の意見に惑わされて、
本当に大切にしなければいけない事を見失ってしまいます。
自然と向き合う事は答えがない世界だからこそ、
何があっても自分の価値観の上で一人立ちできる様に、
まずはこの本から初めてみてはいかがでしょうか。
私はお陰で今後もブレる事なく自分達と家族、そして未来の自然環境の為の野菜づくりができそうです。
Amazonでの購入はこちら
マークボイル 面白そう!