なんで今更着物なの?
洋服があるから意味なくねー?って思う人きっといると思うんですよね。
そんな人に知ってもらいたいのは
⇒【洋服は着られるもので着物は着るもの】という事。
まず、洋服と着物は同じ衣服というカテゴリーですが全くの別物です。
例えばこんな事ありませんか?⇒「洋服を変えると印象が変わる」
それは、あなたは洋服を着こなしているのではなく洋服に着られているからなんです。
また、⇒「同じ白いワイシャツでもサイズが少し違うだけで似合う物と似合わない物が有る」
それは、洋服はは3次元立体構造で出来上がった時に中に入る人を選んでいるからです。
だからなんとなく背格好は似ているのに
Aさんには似合うけどBさんには似合わないのです。
一方着物は人に着られないと衣服としての役割を果たせません。
畳むと2次元の平面な布です。
それを人に着付ける事で初めて3次元の立体的な物になり
人の形によって様々変化する事が出来ます。
1枚大人用の着物があれば小さい子供から大人、そして老人にまで誰でも着付ける事が出来
またその人の体の歪みや特徴をそのまま表に現します。
人が有って初めて衣服としての役割を果たすのが「着物」なんです。
自分を表にそのまま映し出す、自分を表現するのに着物は最適です。
着飾り、別の人格を演出するのに洋服は最適です。
「あなたはこれから、どう自分を表現したいですか?」
本来の中国では満州人により禁止されてしまったのが着物。
そもそも、着物は、中国から遣唐使によってもたらされた下着をメインに発展したもの。
嵯峨天皇の中国文明重視(儒教的「周礼」重視)ににより、切り替え、取り入れられた中国風衣装(国風文化)の
ながれであって、民族衣装ではない。
埴輪にみられる日本民族の衣装(欧州・西アジア系)は天武天皇の服装変更令(結髪、足結禁止令)によってそれよりかなりまえに消滅している。